グローバルチーフマナーインストラクター道下恵美

講師になったきっかけ

尊敬する先輩方にお声をかけていただいたのが、最初のきっかけです。

医療機関でコンシェルジュの仕事もしておりましたので、自分が講師として本格的に活動することを考えていたというよりは何か先輩方のお役に立てればという、漠然とした思いでした。


資格を取得し、アシスタントの経験を重ねる中で明かな「変化」が見られる感動の瞬間が、幾度も訪れました。


研修や講座は、誰かの前向きな気づきのきっかけとなったりターニングポイントに関わることが出来たり。

そういったプラスのサイクルを生み出すための場なのだと実感し、たくさんの人の変化や飛躍のサポートをする講師の仕事にもっと深く携わっていきたいと思うようになりました。 

講師としての喜び・やりがいを感じる時

先ほどもお話したように、「変化の瞬間」が見られる時です。

たとえば、最初はお疲れのご様子で伏し目がちに座っていらっしゃった方が少しずつ目線を上げて耳を傾けてくださり、ワーク中に、さらに生き生きとした表情になられて研修の最後には明らかに、皆様の目の輝きと全体の雰囲気が変わっている。

そんな場面に立ち会えることが、大きなやりがいになっています。


主役は決して講師ではなく、受講されている方々ですから私自身がうまく話せた、良いパフォーマンスが出来た、ということではなく今日は最後に受講者の方から良い言葉が聞けた、素敵な表情をされていた、確かな変化が見られた、ということが心から嬉しいのです。 

自分はどんな講師か・どんな講師でありたいか

客室乗務員時代からこれまでのキャリアの中で、ずっと一貫して目の前の「人」と丁寧に向き合うことを心がけてきました。

100人の人を目の前にしたとしても「100人の人たち」と捉えず、1人1人を見ているつもりです。


先日も、ある医師会様主催の講演会に登壇させていただきましたが、100人以上の参加者様に最初にお伝えしたのは、「今日は私の講演会ではなく、主役は皆様です。皆様のお声を聴かせてください」ということ。


講師が皆様に有益な知識や情報をお伝えするのはもちろん大前提として重要なことではありますが、今は何でもネットで調べられますし、あらゆるテーマの書籍も出ていますよね。


そんな中で、「私が伝える」ということの意義をいつも意識しています。

目と目を合わせて、コミュニケーションを取りながら伝えられる時間。

そこで得たものは、一人で手元で調べたものよりもずっと深く強くその人の中に根付くのではないかと思うのです。


また、確かな変化を生み出すためには「体感」「納得感」「共感」といった心の動きが不可欠ですから、五感で感じて学んでいただけるよう努めています。


様々な価値観や背景を持つ人たちが、それぞれの形で主役としてさらに輝けるようきっかけ作りから、最適解での提案が出来る。

熱意を持って心に寄り添い、モチベーションの向上を後押しできる。

そんな、一流のサポーターのような講師でありたいです。 

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